福井県コミュニティビジネス推進協議会

相続現場の疑問から生まれた新たなコミュニティビジネスに向けて~母の香り、父の香り、妻の香り、夫の香り・・・。 もしかして、これらは立派な相続財産!!~

○申請団体名:有限責任事業組合 マスターコンサルタンツ産業経営支援協議会【補助金交付決定団体】
○認証事業名:故人の想いを遺す地域密着型相続支援事業

 平成21年7月30日開催の事業認証審査会において「故人の想いを遺す地域密着型相続支援事業」が事業認証案件のひとつに採択された。
 今回、当該事業の申請団体・有限責任事業組合マスターコンサルタンツ産業経営支援協議会・相続部門担当窓口である福井県相続手続支援センター・青木克博センター長に認証事業への想いをお聞きした。

~協議会のビジネスモデルは~

 私どもの協議会は、平成21年8月に経営に関する総合コンサルタンツ業を通じて、お客様個人及び企業の幸せと地域社会への発展に奉仕するために設立いたしました。
 会社経営や行政に携わる方が法務・税務・労務等の相談の際、内容によって窓口が代わり余計な時間をかけてしまう煩わしさを解決するためには、士業者・コンサルタントが連携しワンストップでの支援がお客様にとってより効果的であるという想いを共有する専門家が集まったものです。

これにより、専門家集団の利点を活かし、診断業務から支援、コーディネート、コンサルティングと多様な業務内容で展開することが可能となりました。 今後、福井県のみなさまに専門家集団としての協議会の想いを伝えてまいりたいと思っております。

~新しい相続概念とは~

 今回、多様な業務内容のなかから事業認証をいただいた「故人の想いを遺す地域密着型相続支援事業」は、私が核となって推進させていただいております。
 当該支援事業の概念とこれまでの税理士法人による相続概念との違いは、下図をご覧いただきたいと思います。

税理士法人の相続への取り組みと新しい相続概念比較
税理士法人の相続への取り組みと新しい相続概念比較

~相続現場での疑問から~

 私は、行政書士事務所とともに相続手続支援センター福井のセンター長に付いておりますので、相続の現場に触れる毎日を送っており、新しい相続概念は、相続現場での疑問から生まれてきたものです。
 現場では、相続が承継であるにも関わらず、対策を講じている方はとても少ないのです。このため、相続を機に争族がぼっ発することも多々あります。また、伝統、名誉、信頼、産業等の承継については注目視されていません。これが、地域文化、地場産業の衰退に拍車をかけていると言っても過言ではないと思っています。
 更に、お亡くなりになられた方の金銭以外の遺産や知的財産が有効利用されることもとても少ないのです。私たちは、お亡くなりになられた方が、苦しい時を乗り越え何十年もかけて試行錯誤を繰り返しようやく創り上げたスタイル、いわゆる“生き方”や“姿勢”についても相続という概念のなかに取り込みたいと思っています。

遺産(知的財産)の有効活用による地域資源への流れ遺産(知的財産)の有効活用による地域資源への流れ

 相続できるものは「財産」だけではありません。家や故人の評判、信頼、雰囲気、伝統、名誉なども相続できるものなのです。
 一冊のアルバムを何よりも宝物だというご婦人、母の香り、父の香り、妻の香り、夫の香り・・・と語る方々、記憶や香り・匂いも立派な相続財産です。充分な価値があるのです。
 本の収集が趣味の方の相続では、故人の文庫を設立するなど、相続財産を資源として地域に還元し共有化出来れば、本人の想いが地域財産として継承されることになります。
さて、あなたは何を相続しますか?!
今回、事業認証をいただいた事業の根源は、ここにあります。

~インタビューを終えて~

 生々しい相続の現状と本来の相続のあり方との相違のなか、青木さんとのお話は1時間半に及んだ。
 確かに、改めて故人を想うとき、その人の趣味や匂い、口癖や表情を想いだす。あの方の書いた文字や絵が、話した言葉やその時の表情が私自身の血となり肉となっているという想いも湧き出てくるほどある。亡くなられて、より一層親しさを感じられる方も確かに存在する。
難しいビジネスモデルだと感じるが、心のなかでは応援したい想いが湧きあがってくる。
金銭で評価されるもの以外の大切さを感じる時間を共有することが出来たことに感謝。

(文責:総合支援課 間宮務)

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